バカなおとになならない脳

この本も1年以上前に読んだのですが、面白いので書き留めておこうと思います。
いま脳科学がとても注目されています。この本は、脳科学者の先駆け・養老孟司先生が、子どもたちからの質問に答えるというかたちで、子どもに脳の真実や生き方、哲学に至るようなことにまで掘り下げて語りかけています。養老先生ならではの、毒舌というか、シニカルな部分も多く、大人が読んでもおもしろいのはそのあたりなのだとおもいます。
子どもの質問は大人の目線からすると、ハッとするようなものだったり、ずきっと来るようなものだったり、考えさせられます。たとえば
「バカって治るんですか?」
「『おまえは頭が悪い』っていつも親に言われています…」
「こころはどこにあるんですか?」
「拒食と過食でつらいんです」

…などなど。

大人の、特に親の無神経な発言はよくないですね。人のことだとよくわかりますが、自分も子どもにひどいことを言うときもあるので、反省しきりです。

この本の一部を、学校の読み聞かせで読んだことがありますが、6年生に評判良かったです。