私の財産告白

明治の財産王・本多静六の、昭和25年に出版された本の復刻版。長いこと絶版していたのだが、再版の要望が多く5年前に復刻されました。
生まれは1866年(慶応2年)と言うから、古い、というより歴史上の人物ですね。貧しい農家に生まれた静六は、苦学の末今の東大農学部に入学。その後ミュンヘンに留学し、そこで師事した博士に、財産を作る大切さを教えられたという。
雪だるまの核(元になる資産)をつくり、それを運用することを勧め、実際本多静六もやってきたことだということで、財産構築のバイブルのような存在です。一番すごいなあと思うのは、まだ収入も少なくたくさんの家族を養わねばならないときに、雪だるまの核として、全収入の4分の3を貯蓄していたということ。将来のためにがまんし、人並みに生活しようと思わず一心不乱に貯金するというのは、並大抵ではできません。
でも、それができたから、仕事をやめさせられそうになっても自分を曲げることもなくいられる。大事なことだと思います。